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雲峰寺

(うんぽうじ)

雲峰寺は、山梨県甲州市塩山上荻原にある臨済宗妙心寺派の寺院です。本尊は裂石観音(十一面観音像)で、山号は裂石山(さけいしざん)。この寺は、歴史的価値と文化的財産を持つ名所として知られています。

概要

雲峰寺は甲州市の豊かな自然に囲まれた場所に位置し、甲府盆地東部を流れる笛吹川の支流、重川の上流部にあります。この寺は、青梅往還を経て大菩薩峠への登山道沿いに立地し、参拝者や登山客にとってもアクセスしやすい場所です。

本堂

本堂は国の重要文化財に指定されており、室町時代後期に建てられた歴史的建築物です。その威厳ある姿は訪れる人々を魅了します。

沿革

雲峰寺の創建は奈良時代にさかのぼります。寺伝によれば、天平17年(745年)に行基が大石から裂け出た萩木を用いて十一面観音を彫刻し、寺を開山したと伝えられています。

武田家とのつながり

戦国時代には、甲斐守護武田家の祈願所となり、天文年間の火災後、武田信虎や武田信玄の支援を受けて再建されました。この寺は武田家にとって重要な拠点として機能しました。

御旗の保管

天正10年(1582年)の天目山の戦いで武田勝頼が滅亡した際、武田家の家宝である「日の丸の御旗」などが山伝いに雲峰寺に運ばれ、現在も6旒が保存されています。これらは山梨県指定文化財に登録され、寺の宝物殿で見ることができます。

文化財

国指定重要文化財

山梨県指定文化財

雲峰寺には、武田家ゆかりの旗が保存されており、歴史的な重要性が認められています。

観光情報

アクセス

雲峰寺へはJR中央線の塩山駅から大菩薩登山口行きのバスを利用し、終点で下車後、徒歩約5分で到着します。

周辺の見どころ

宝物殿の見学

武田家の歴史的な旗やその他の寺宝が展示されています。これらの展示物は、日本の戦国時代を学ぶうえで貴重な資料です。

まとめ

雲峰寺は、自然に囲まれた静寂の中で歴史の重みを感じられる特別な場所です。文化財としても、地域の歴史を伝える場としても価値が高く、訪れる価値のある観光地です。歴史や建築、美しい景観に興味がある方にとって、雲峰寺は必見のスポットです。

Information

名称
雲峰寺
(うんぽうじ)

勝沼・石和温泉

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