塩山温泉は、山梨県甲州市にある静かな温泉地です。その歴史は650年以上前にさかのぼり、名湯として知られています。
塩山温泉は、標高556メートルの塩の山の山麓に位置し、甲州市街地の北側に広がっています。6軒の旅館が点在しており、日帰り入浴施設はありませんが、一部の旅館では日帰り利用が可能です。
泉質: 弱アルカリ性単純硫黄冷鉱泉
泉温: 23.8℃
塩山温泉は、向嶽寺の開祖である抜隊得勝(ばったいとくしょう)が発見したと言われています。源泉は「元湯 慶友館」の隣にあります。現在の旅館の多くは江戸時代から明治時代に建てられた歴史ある建物です。
塩山温泉へは以下の交通手段が利用できます。
向嶽寺(こうがくじ)は、山梨県甲州市にある臨済宗向嶽寺派の大本山です。鎌倉時代から続く由緒正しい寺院で、多くの歴史的遺産を有しています。
向嶽寺の山号は「塩山」、本尊は釈迦如来です。非公開寺院のため、建物内部や庭園の拝観は原則としてできませんが、寺院外観や周辺の景観を楽しむことができます。
向嶽寺は1378年(永和4年)、抜隊得勝によって塩山高森に建立された草庵が始まりとされています。その後、甲斐国守護・武田信成の寄進により塩の山に移り、「向嶽庵」と名付けられました。「嶽」は富士山を意味し、抜隊得勝が霊夢を見たことに由来します。
南北朝時代には南朝方との深い関わりがあり、後亀山天皇の勅願寺となりました。江戸時代中期には末寺離れが相次ぎましたが、その都度復興されています。
向嶽寺は数多くの国宝や重要文化財を所蔵しています。
向嶽寺へは以下の交通手段が利用できます。
塩山温泉と向嶽寺は、歴史と自然が融合した魅力的な観光スポットです。温泉で心身を癒し、向嶽寺で日本の歴史や文化に触れることで、特別なひとときを過ごすことができます。ぜひ訪れてみてください。