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熊野神社(山梨県甲州市)

(くまの じんじゃ)

熊野神社は、山梨県甲州市塩山熊野に鎮座する神社で、地域の鎮守社として長い歴史を持つ場所です。その拝殿と本殿2棟は、国の重要文化財に指定されています。

概要

熊野神社は山梨県甲州市塩山熊野に位置し、熊野郷一帯の守護として知られています。その社殿は美しい自然環境の中にあり、地元住民や観光客に親しまれています。

歴史

創建の起源

神社の創立時期は不明ですが、江戸時代後期に成立した『甲斐国志』に記された「社記」によると、朱鳥年間(686年~701年)に紀州熊野から勧請され、熊野郷の鎮守社として設立されたとされています。ただし、『延喜式』神名帳には当社の記載がないことから、創立時期については異なる説もあります。

平安時代以降の発展

平安時代後期には後白河法皇の勅により、熊野本社に倣った社殿が建立されたと伝えられています。以降、熊野大権現として地域住民の信仰を集め、近世には甲斐国における熊野四所礼場の一つとなりました。

祭神

熊野神社では以下の6柱の神々を祀っています:

境内

拝殿

拝殿は、境内の中央部に位置し、桁行五間、梁間三間の一重入母屋造で茅葺屋根が特徴です。1549年(天文18年)に建立され、簡素ながらも美しい建築様式が魅力です。建物は開放的な構造で、周囲には切目縁が巡らされています。

本殿

本殿は境内の最奥部に位置し、6棟が東西に並んで建てられています。そのうち重要文化財に指定されている2棟は、鎌倉時代の建築様式を持ち、一間社隅木入春日造、檜皮葺という形式です。この2棟は文保2年(1318年)の造替と考えられています。

文化財

国指定重要文化財

山梨県指定有形文化財

熊野神社には、武田信玄や武田勝頼が寄進した絵画が多数所蔵されています:

観光情報

アクセス

熊野神社は山梨県甲州市塩山熊野にあり、JR中央本線の塩山駅から車で約15分の距離です。また、周辺には豊かな自然や観光スポットが点在しており、訪れる人々に四季折々の景色を楽しませてくれます。

周辺の見どころ

神社周辺には、武田氏ゆかりの史跡や温泉地などがあります。これらを訪れることで、地域の歴史や文化を深く学ぶことができます。

まとめ

熊野神社は、歴史的・文化的価値が高い神社であり、訪れる人々に静寂と癒しを提供しています。ぜひ一度訪れて、その魅力を体感してみてください。

Information

名称
熊野神社(山梨県甲州市)
(くまの じんじゃ)

勝沼・石和温泉

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