裂石温泉は、山梨県甲州市にある歴史ある温泉地です。秩父多摩甲斐国立公園内に位置し、美しい自然環境と豊かな文化的背景を持っています。
裂石温泉は、アルカリ性単純泉の泉質を持つ無色透明の温泉で、源泉温度は27℃、pHは9.9と非常に高いアルカリ性です。この温泉は肌に優しく、美容や健康に良いとされています。
裂石温泉には一軒宿の「雲峰荘」があります。この宿では、温泉の源泉をペットボトルに詰めたミネラルウォーターも販売しています。また、近くには作家・中里介山が逗留した「雲峰寺」があり、大菩薩嶺の登山口も至近です。
裂石温泉の歴史は1200年前に遡ります。伝説によれば、落雷によって岩が裂け、その割れ目から源泉が湧き出たことが温泉の始まりとされています。この出来事が温泉名「裂石」の由来です。
裂石温泉の露天風呂は、重川の渓流沿いに位置しており、四季折々の自然美を楽しめます。御影石を用いた湯船が特徴で、上の湯船は熱め、下の湯船はやや温めとなっています。夏には山ゆりが咲き、秋には紅葉が見られる石畳の小道を散策しながら露天風呂へ向かうことができます。
露天風呂の利用時間は6:00から22:00までで、19:00から21:00の間は女性専用時間となっています。女性用の「ゆゆぎ」も貸し出しています。
花崗岩の岩盤をそのまま利用した大浴場は、男湯と女湯で入れ替え制です。効能は胃腸病、冷え性、病後回復、リュウマチなど多岐にわたります。
大浴場の利用時間は6:00から22:00までで、11:00から12:00は清掃時間のため利用できません。
裂石温泉へは、JR中央本線「塩山駅」から甲州市市民バスに乗車し、「大菩薩登山口」停留所で下車(塩山駅から約40分)、そこから徒歩約5分で到着します。
車で訪れる場合は、国道411号(青梅街道)を利用すると便利です。
裂石温泉は、自然の美しさ、歴史の深さ、そして美容・健康効果のある温泉として、多くの人々に親しまれています。ぜひ訪れて、四季折々の風景と温泉を楽しんでみてください。