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国府 甲斐奈神社

(かいな じんじゃ)

甲斐奈神社は、山梨県内に3社存在する由緒ある神社であり、それぞれが独自の歴史と文化を持っています。

国府の甲斐奈神社

神社の概要

この神社は、笛吹市春日居町国府に鎮座し、式内社論社として知られています。また、甲斐国四宮および甲斐国総社の論社とされ、旧社格は村社です。祭神は彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)と大己貴命(おおなむちのみこと)です。

歴史

鎮座地の「国府」という地名から、ここがかつて甲斐国の国府が置かれていた場所である可能性が高いとされています。江戸時代には「守ノ宮」や「守宮大明神」とも呼ばれ、これが「四の宮」または「国守の宮(総社)」の変化によるものではないかとの説もあります。

徳川家光の時代、慶安年間(1648年〜1652年)には、社領として8石が与えられるなど、歴史的にも重要な位置を占めていました。

境内

本殿や拝殿が立派に整備されており、歴史を感じさせる佇まいです。また、周辺には寺本廃寺や八田家書院といった歴史的な名所も点在しています。

アクセス

所在地は山梨県笛吹市春日居町国府361。最寄り駅はJR東日本の中央本線「石和温泉駅」または「春日居町駅」で、徒歩約20分の距離です。

橋立の甲斐奈神社

神社の概要

笛吹市一宮町橋立に位置するこの神社もまた、式内社論社であり、甲斐国総社の論社とされています。祭神は国常立尊(くにとこたちのみこと)や伊弉諾尊(いざなぎのみこと)などの神々です。

歴史

この神社は、かつて甲斐国の中心地にあったとされる国府推定地の近くに鎮座しています。『甲斐国志』によると、天正10年(1582年)の天正壬午の乱の際には焼失し、その後再建されました。また、境内にはかつて「橋立大杉」と呼ばれる巨大な杉がありましたが、昭和28年に枯死し、現在は石碑が残されています。

境内

本殿や随身門、神楽殿といった建造物があり、祭事も盛んに行われています。春季例祭や秋季例祭をはじめ、年間を通じて様々な祭礼が催されます。

アクセス

所在地は山梨県笛吹市一宮町橋立84。最寄りの観光スポットには浅間神社や国分寺跡、国分尼寺跡などがあります。

甲府市の甲斐奈神社

神社の概要

甲府市にあるこの神社は、主祭神に菊理姫命(くくりひめのみこと)や木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)を祀っています。旧社格は郷社です。

歴史

この神社は元々甲府市内の愛宕山に鎮座していましたが、武田信虎の時代に現在地に移されました。古くは「白山権現」とも呼ばれ、白山信仰との結びつきが見られます。

境内

現在の境内には拝殿や本殿があり、歴史的な雰囲気を感じることができます。また、近隣には甲府駅や金手駅があり、アクセスも便利です。

アクセス

所在地は山梨県甲府市中央3-7-11。最寄り駅はJR東日本の身延線「金手駅」から徒歩すぐの場所にあります。

まとめ

甲斐奈神社はそれぞれの地域で深い歴史と文化を持つ神社であり、山梨県を訪れる際にはぜひ足を運んでみたいスポットです。いずれの神社も周辺に観光地が多く、歴史や自然を楽しむことができます。

Information

名称
国府 甲斐奈神社
(かいな じんじゃ)

勝沼・石和温泉

山梨県