武田神社や甲府城など、武田信玄ゆかりの地が点在する甲府。北部には国の特別名勝である昇仙峡を楽しめます。また、ソウルフードの鳥もつ煮は必食の一品です。
甲府には、昇仙峡、甲府城、武田神社、白糸の滝、山梨ジュエリーミュージアム、山梨県立科学館、武田信玄公銅像、躑躅ヶ崎館、甲斐 善光寺、夫婦木神社などの観光スポットがあります。
また、ほうとう、甲府鳥もつ煮、信玄餅、吉田のうどん、甲斐サーモンなどのご当地グルメもおすすめです。
日本屈指の渓谷 昇仙峡は、切り立った断崖の間に奇岩・珍石・名石が並ぶ、日本屈指の渓谷です。特に新緑や木々の色彩が深まる紅葉の時期は、その美しさが見事です。 国の特別名勝 国内有数の景勝地である御嶽昇仙峡は、国の特別名勝に指定されています。また、「日本五大名峡」の一つに数えられ、「日本一の渓谷美」ともいわれています。そのため、全国観光地百選・渓谷の部第1位に選ばれました。 全長約5キロメートルの渓谷 長潭橋(ながとろばし)から仙娥滝までの全長約5キロメートルに亘る渓谷は、川が花崗岩を深く侵食したことにより形成されました。渓谷内には、柱状節理の花崗岩および輝石安山岩の奇岩が至る所に見られ...»
切り立った断崖の間に奇岩・珍石・名石が並ぶ日本屈指の渓谷「昇仙峡」にある羅漢寺山の山頂まで登れるロープウェイ。 標高1,058メートルのパノラマ台駅までは約5分。展望台からは富士山や南アルプス連峰の絶景が一望できる。 浮富士広場・展望台は絶景ポイントで富士山が空中に浮いているような「浮富士」を見ることができる。概要 昇仙峡ロープウェイ(しょうせんきょうロープウェイ)は、山梨県甲府市の昇仙峡に位置する観光用のロープウェイです。昇仙峡はその美しい渓谷美で知られ、日本の名勝として多くの観光客が訪れる場所です。ロープウェイは、渓谷の壮大な景色を楽しむことができる観光スポットとして人気がありま...»
戦国時代の1519年に築かれた武田氏の居館跡に建てられ、戦国時代の武将、甲斐の守護大名・戦国大名「武田信玄」(1521-1573)を祭神としている。本殿は一間社流造り、1919年に社殿が完成。 武田神社近隣の石水寺要害城が武田信玄の生誕の地。治水工事、農業・商業の隆興に力を入れ、領民に愛された甲斐の国(現在の山梨県)の名将。 神社内の宝物殿には「吉岡一文字」(国定重要文化財)の太刀や、武田家伝来の古文書、信玄公の軍扇、武田二十四将図、刀剣、甲冑類などゆかりの品が多く展示されている。 武田24将騎馬行列と例大祭(4月12日)は多くの人出でにぎわう。 概要 武田神社(たけだじんじゃ)は、...»
山梨県や静岡県には、古来よりお盆の時期のお供え物として、もちにきなこと黒蜜をかけた”安倍川もち”を使う風習があり、これにヒントを得てうまれたのが甲州銘菓”桔梗信玄餅”だ。弾力のあるもちの食感、きなこの香ばしさ、黒蜜の滑らかな舌ざわりが絶妙のバランスで、素朴な味ながらも飽きのこないおいしさ。その伝統の味を守り続けてきた職人の技と誇りが、”桔梗信玄餅”を代表的な山梨みやげにまで成長させたようだ。全国各地にも同じようなお菓子はあるが、姿形を真似ただけでは成し得ない不朽の銘菓といえる。 山梨県笛吹市にある桔梗屋が1968年(昭和43年)から作っているお土産菓子です。 2つのもちを一枚の不織布風の包...»
フレッシュな生クリームを使い、きな粉の香りただようコクのあるとろけるプリンです。...»
豊かな風土に恵まれた山梨の自然で生育する「甲州牛」。甲州牛研究会のメンバーによって飼育される黒毛和種肥育牛で、厳しい基準を満たし最高位の品質ランクに格付けされた牛のみに「甲州牛」のブランドが与えられる。美しく鮮やかな肉色できめこまやかな身の甲州牛は、豊かなコクと滑らかな舌触りが格別。霜降りの脂が口にとろけ、肉汁の甘みがひろがる。地産の水や飼料で育つ牛は芸術品とも評され、知る人ぞ知る隠れた名品として全国にファンを増やす。山梨名産のワインとも相性抜群。ステーキと組み合わせた極上のディナーはいかがか。...»
自家農園のぶどうを手間暇かけた手作業で仕込み、ブレンドした濃厚なぶどうジュース。ブレンドされるぶどうは、渋みとコクが程良く混在する“ブラック・クイーン”、濃い紫色と味のバランスが良い“ベリー・アリカント”、しっかりした果肉で甘味が強く生食もできる“マスカット・ベリーA”といった3品種で、これらはワインの原料にも使われている。ぶどうを絞った原液を大釜で加熱した後、半年以上寝かせて熟成させることで、コクとまろやかさを引き出す。昭和初期から変らない製法で作られているご当地ドリンクだ。添加物はもちろん水を1滴も加えることなく、100%葡萄の芳醇なコクと程よい酸味の香り高い極上の贅沢品。 富岡葡萄農園...»
甲州の地に古くから伝わる郷土料理「ほうとう」。その麺を冷たくし、温かい具沢山のつゆで味わう麺料理が「おざら」。いわゆる、夏向けのほうとうレシピということだ。各家庭により、それぞれ味付けや具の内容が異なり、実際、麺は冷や麦、素麺なども使われている。また汁も味噌仕立てに限らず、醤油ベースの場合も。具も夏野菜を使ったり、スタミナが付けられるような食材を入れるなど、工夫次第。暑い夏に食べやすく、栄養も摂れるため、夏バテ解消にぴったりの料理だ。 山梨県で有名な郷土料理として「ほうとう」が挙げられるが、盆地の影響により冬は極寒地、夏は猛暑地となるため、「ほうとう」にかわり夏の季節に好まれるのが「おざら」...»
山梨県畜産試験場で改良された県産シャモ(雄系)と、白色プリマスロック(雌系)の交配により生まれた独自の系統。坪10羽という低密度で、自然に近い状態の土の上で放し飼い。また、120日以上育てるため、脂肪が少なく歯ごたえのある肉質となる。良く運動をした肉質は、噛み応えがあり、脂のりも適度でヘルシー。ブロイラーに比べて繊維が細かく、肉の中にうま味が多く含まれる。山梨でしか食べることのできない甲州地鶏と甲州ワインは相性も抜群。...»
武田信玄が築いた信玄堤によって、豊かな土壌が生み出された甲斐市の特産品。近年、ビニール利用による催芽早出し栽培を導入。有機質を多量に施した砂質土壌で栽培され、他の里芋と比べ、地肌が白く、粘りも強いので、格別の美味しさと人気を呼んでいる。出荷時期は8~3月まで。主成分はデンプン、他にビタミンB1、B2、食物繊維を含んでいる。「八幡芋」として出回っているものは、主に「静岡早生」という品種。その土地にちなんで付けられた名称で、特定の品種を示す名前ではない。 八幡芋は、非常に栄養価の高い芋であり、現在、生産量にも限界があることから、東京都内などには、銀座の一部料亭などに流通している。 旬 8月 9...»
山梨の特産「甲州小梅」が熟す前の青梅を使用するため、5月末には漬け込みを終える。カリカリとした歯応えから「カリカリ漬」とも呼ばれ、さわやかな風味が特徴。梅を一晩水に漬けてアク抜きをした後、梅と塩を交互に漬け込む。漬け込みの際、消石灰を加えるといつまでもカリカリに仕上がるといわれている。らっきょうがみょうが、生姜などと一緒に漬け込んでもおいしい。千切りにした柚子の皮を、干した大根のスライスで巻きさらに干した「大根の柚子巻き」を加えて漬ける場合もある。 「甲州小梅漬」は山梨県の特産である甲州小梅を、まだ青い時期に収穫して、5月末には漬け込みが終わるようにする。特に甲府盆地では特有の寒暖差のある気...»
鶏の砂肝、ハツ、レバー、きんかん(うまれる前の卵)などを、甘辛いしょうゆダレで照り煮した甲府独自の料理で、昭和25年頃に甲府市内の蕎麦店の店主が、捨てられていた鳥もつをいかす料理として”甲府鳥もつ煮”を考案したといわれている。一般的に”もつ煮”というと、もつ煮込みのように長時間煮込んだ汁気のあるものを想像するが、甲府鳥もつ煮は、少量のタレを使って強火で一気に炊くことで、水気が飛んだタレにモツの甘味がぎゅっと閉じ込められる。そのタレが具に絡むことで出る美しい照りにも注目したい。 「鳥もつ煮」とは鳥のレバー、砂肝、はつ、きんかん、ひもなどを甘い醤油のたれで煮詰めたもので、戦後まもない昭和25(1...»
地元食材・ぼたん肉(=イノシシ肉)を使ったご当地カレー。食べ慣れないと独特の味や風味を心配するかもしれないが、安心を。上質な肉の歯ごたえと食感を生かしたピリ辛カレーは、新たなイノシシ肉ファンを呼んでいる。古くは狩人料理の材料だったイノシシ肉を、ジビエ料理としてお洒落なイメージに。そして味わいも西洋風に大胆にチェンジ。新しい味とはいえ、山梨県民にとって身近で大好きな地元料理。創意と工夫と好奇心で生まれた新名物が、「郷土料理」として定着する日は近いかもしれない。...»
高級食材であるアワビを姿の状態で、醤油ベースの煮汁で煮浸しにした加工食品。海に面していない内陸地域の甲斐国では、駿河湾でとれたアワビを加工し、醤油漬けにして木の樽に入れて運んでいた。馬の体温と振動でしょうゆがアワビに染み渡り、ちょうど良い味わいになった事からこの味が定着したと言われている。 「あわびの煮貝」とは山梨県の名産品であるが、四方八方を山に囲まれ海に面していない内陸の地において、なぜ海の幸のアワビが名産となったのか理由は諸説ある。その一つとして、隣国の駿河湾(静岡県)でとれる豊富な魚介類を、現代のようにな交通手段も冷蔵設備もない状態でいくつもの山を越えて運ぶことは容易ではなく、わずか...»
気候と排水のよい土壌で栽培される山梨の「柿」は、栽培先進地として高い評価を得ている。釣り鐘の形をした不完全渋柿で、大きいものだと500g以上にもなる「富士柿」や「蜂屋(はちや)柿」は、渋抜きをして生食するほか、干し柿にも利用される。他に、独特の香りとまろやかな甘みで歯切れのよい「富有柿(ふゆうがき)」や、「あんぽ柿/ころ柿」の原料となる大きな実の「甲州百目(こうしゅうひゃくめ)」などの品種がある。「ころ柿」は、10月中旬頃に成熟する甲州百目柿の皮をむいて天日乾燥して作った干し柿だ。 旬 10月 11月 12月 1月...»
低カロリーで高タンパクな”馬肉”は、鉄分、ミネラル等も多く含む栄養価の高い食品。さらに低コレステロール、低アレルギーなので、女性はもちろん万人におすすめしたい食肉だ。全国的には、熊本県の馬肉を食す習慣が有名だが、山梨県や東北各地でも、良質の馬肉が生産されており、食す習慣が根付いている。馬肉の代表的な料理といえば”馬刺し”。おろししょうが、おろしにんにく、ねぎを始め、七味とわさびの組み合わせなど、好みの薬味をのせて、しょうゆをつけて食べると、肉とは思えないさっぱりとした味わいが楽しめる。 山梨は甲斐国と呼ばれていた律令制の時代から貢馬の国として知られ、「甲斐の黒駒」は貴族たちの憧れのブランドで...»
山菜の宝庫といっても過言ではない山梨の自然。ワラビ、ゼンマイ、コゴミ、コシアブラ、ツクシ、山ウド、フキ、タラの芽、タケノコなど、春に採れるものだけでも挙げればキリが無い。種類の数が多ければ、調理法も様々となるが、山菜料理の代表的な料理のひとつが天ぷらだ。衣をサクっと揚げることで食感が良くなり、甘みや苦みが心地良く口の中に広がる。蕎麦やとろろご飯などとも相性が良く、山の香りと味わいが楽しめる。...»
日本でワインの製造が始まったのは、明治時代の3~4年頃とされています。この時、甲府市の熱心な有志たちが「文明開化はワインから」という合い言葉のもと、ワイン醸造に取り組みました。 山梨県内には約90のワイナリーが存在し、そのうち半数以上が一般の人々が見学したり、ワインの醸造工程を学んだり、試飲を楽しむことができる施設を提供しています。 現在、甲州ワインは生産量・品質ともに国産ワインの中でトップクラスに位置しています。世界的にも高く評価されるワインを数多く醸造しており、その品質の向上が続いています。 甲州ワイン 日本特有のぶどう品種「甲州種」を用いて醸造されるものです。このワインは、さっぱ...»
“くろ玉”は、上質のえんどう豆あんを黒砂糖羊羹で包んだその名の通り、真っ黒な玉状の和菓子。明治時代より続く山梨県甲府市の老舗の和菓子店「澤田屋」が、1929年(昭和4年)に発売して以来ロングセラーとなっている商品である。甘さの違う2種類の砂糖を使うなど、独自の発想と伝統の技術を受け継ぎ、現在も手作りでひとつひとつ作られている。 青えんどう豆で作る鮮やかな緑色のうぐいす餡に、粒の食感を残しながら別煮した青えんどう豆も加え、豆本来の優しい味わいを引き立てました。餡をまるめ、こくのある黒糖羊羹で包んだ風味豊かなお菓子は、発売当初と変わらない製法で丁寧に手作りしています。 良質の植物性タンパク質や...»
富士山や八ヶ岳など日本有数の山々に囲まれた山梨県。名水百選に選ばれた湧き水をはじめ、豊富な農作物を育む恵まれた自然が広がっている地域だ。 甲州麦芽ビーフは、山梨県でウイスキーやビールを醸造する際の副産物である麦芽糖化粕を飼料の一部に加えて育てられた牛だ。麦芽糖化粕は成分が牛の本来のエサで青草に近いため、より自然に近い栄養が摂取できるという。この飼料に加えて、生産者の熟練された技と愛情をたっぷりかけて、丁寧に育てられた牛は、肉本来の旨みがジューシーに味わえる肉質が楽しめる。...»
果樹とワインの王国、山梨県がうみ出した上質な牛肉”甲州ワインビーフ”。遺伝子組換え飼料等は一切使用せず、ワインを搾って残ったブドウ粕を始め、トウモロコシ、オカラ、麦など、自然の飼料で健康的に育てられている。ブドウ粕を使うことで、皮や種の酵素の働きにより肉質が改善され、牛肉の旨みが際立つという。 新鮮な水と澄んだ空気、豊かな緑といった恵まれた自然環境が作り上げた肉質は、きめ細かいやわらかな食感と、ほんのりとした甘みを持った上質の味が楽しめる。 山梨県の特産品であるワインづくりの過程で生まれるぶどうの搾り粕(ワイン粕)を飼料として与えた品質の高い牛肉です。ワイン粕は良質な繊維を大量に含んでいると...»
笹子餅は、甲州街道湯一の難所、笹子峠の「矢立ちの杉」の麓で、「峠の力餅」とし、峠越えの人が力餅とし食べていた、明治38年に当時、東洋一のトンネル「笹子トンネル」(全長4656m)が開通。峠の通行は激減しましたが、国鉄で旅客サービスとして名前を変え「笹子餅」と名付け販売されました。今も地元の名物とし愛されている。 みどりや(笹子餅本舗) 国鉄中央線が開通した明治38年に創業。山梨名物の笹子餅や、酒粕入りの蔵酒まん、杵付き餅を手がけています。ただし、現在は特急電車内やSAでの販売は行っておらず、ご購入いただける場所は甲州街道にあるみどりや本店と向かいの工場、そして笹一酒造のみとなっています。...»
甲武信ヶ岳は、山梨県、埼玉県、長野県の三県にまたがる標高2,475mの山であり、奥秩父山塊の中央に位置しています。通称、甲武信岳(こぶしだけ)とも呼ばれ、標高やその地理的な位置から、日本百名山および山梨百名山に選ばれています。 山名の由来と地理的特徴 甲武信ヶ岳の名称は、甲州(山梨県)、武州(埼玉県)、信州(長野県)の三国にまたがることから名付けられたと言われています。また、その山容が拳のように見えることからこの名前が付いたという説もあります。この山は、千曲川(新潟県に入ると信濃川)、荒川、笛吹川(釜無川と合流し富士川となる)の水源でもあり、分水嶺の役割を果たしています。山頂からは日本アル...»
甲府市は、山梨県の国中地方に位置し、県庁所在地であり、山梨県内で最も人口が多い都市です。中核市、保健所政令市、中枢中核都市に指定され、歴史や文化、自然を活かした観光スポットが数多くあります。 名勝地 甲府市には美しい自然が織りなす名勝地が数多くあります。四季折々の風景が楽しめ、訪れる人々を魅了しています。 昇仙峡 昇仙峡は、甲府市の代表的な景勝地であり、山梨県を代表する観光地です。四季を通じて美しい自然が広がり、特に秋の紅葉シーズンには多くの観光客が訪れます。奇岩や滝が連なる渓谷美が楽しめ、ハイキングや散策に最適です。 不老園 不老園は、梅の名所として知られ、春には色とりどりの梅の...»
不老園は、山梨県甲府市酒折三丁目にある美しい梅園です。特に甲斐路の春の象徴として、山梨県民に親しまれています。この梅園は、広さ約5万平方メートルにわたり、自然の地形を活かした起伏のある造りが特徴です。開園期間中には多くの観光客が訪れ、さまざまなイベントや出店が催されます。 園の概要 不老園は、甲府市の東部に位置し、奥秩父山塊から南へ伸びた尾根の先端付近にあります。この梅園は尾根を挟んだ自然の地形を巧みに活かしたデザインで、20数種・約3,200本のウメが植えられています。「甲斐路の春は不老園から始まる」とも言われ、山梨の春を象徴する風景が広がります。 開園期間と入園について 不老園は、...»
甲府市 遊亀公園附属動物園は、山梨県甲府市の遊亀公園内にある都市型の動物園です。日本では、1919年(大正8年)に開園し、東京都の恩賜上野動物園や大阪の天王寺動物園に続く歴史ある施設で、日本で4番目の動物園として知られています。 基本情報 所在地は甲府市中心部にあり、敷地面積は約14,000平方メートルと広大です。年間を通じて動物たちを見学できる動物園として、山梨県内外から多くの観光客が訪れます。現在、リニューアル工事が進められており、再開時期が待ち望まれています。 沿革 創設と初期の歴史 遊亀公園附属動物園は、1919年(大正8年)4月、甲府市に開設されました。設立当初は一蓮寺の境...»
甲府城は、山梨県甲府市にあった日本の城で、雅号「舞鶴城」としても知られています。甲府盆地北部、現在の甲府市中心街の一条小山に築城され、中世から近世にかけての平山城としての役割を担いました。その跡地は現在も残され、国の史跡に指定されています。 築城の背景とその目的 甲府城は、甲斐国の政治的中心地として、戦国期の武田氏の勢力を引き継いだ徳川家康や豊臣系大名の支配の要所となりました。徳川家康を牽制するために豊臣政権の下で築城が開始され、江戸時代には将軍家に最も近い親藩(甲府藩)の城としての機能を果たしました。 築城地の選定とその意義 甲府城が築かれた一条小山は、平安時代後期に甲斐源氏一族の領...»
山梨県甲府市にあった躑躅ヶ崎館は、甲斐国守護武田氏の居館として築かれた戦国期の居館で、現在は武田神社が建つ場所です。「武田氏館跡」として国の史跡に指定されており、甲州市の勝沼氏館と並ぶ資料価値の高い中世の城館跡として知られています。 居館と城下町の形成 躑躅ヶ崎館は、甲府市の北端に位置し、相川扇状地上に築かれました。この地は、武田信虎によって相川扇状地への移転が決まり、以後、甲斐国の守護所が置かれました。周囲には茶邸や毘沙門天堂、見張り櫓などが配置され、信玄時代には武田氏の本拠地として甲斐源氏武田氏が拠点とした城下町が発展していきました。 歴史背景:甲斐国の守護所の変遷 武田氏の居館で...»
一蓮寺は山梨県甲府市太田町に位置する歴史ある寺院です。時宗系の寺院であり、山号は「稲久山」。甲府盆地の中心に位置し、長い歴史と文化的景観を持つこの寺院は、観光地としても注目を集めています。以下では、一蓮寺の立地、歴史、周辺施設、祭事などについて詳しくご紹介します。 立地と周辺の歴史的景観 甲府盆地中央の歴史的背景 一蓮寺は、山梨県甲府盆地の中央部に位置しています。甲府市街地の南部にあり、甲府城跡や愛宕山など歴史的な景観が広がる地域に隣接しています。この地域は、古くから縄文時代からの遺物が見つかるなど、長い歴史を持っています。 旧所在地とその役割 一蓮寺の元の所在地は現在の甲府城跡の付...»
円光院(甲府市)について 円光院は、山梨県甲府市岩窪町にある臨済宗妙心寺派の寺院であり、甲府五山の一つに数えられます。また、甲斐百八霊場の60番札所としても知られ、戦国時代の名将武田信玄の正室であった三条夫人の菩提寺として深い歴史を持ちます。山号は「瑞岩山」、本尊は釈迦如来です。 概要 円光院は、甲斐源氏の始祖である逸見清光(源清光)が開創したと伝わる寺院で、その歴史は古く戦国時代に遡ります。甲府五山の一つとしての格式を持ち、武田信玄が甲府城下町の整備を行った際、寺院もその一環として移転されました。この際、三条夫人の院号に因んで現在の名称に改められました。 円光院の歴史 起源と発展 ...»
塩澤寺は山梨県甲府市にある真言宗智山派の寺院で、厄除け地蔵尊を祀ることで有名です。毎年2月13日から翌14日にかけて開催される「厄除け地蔵尊大祭」には、多くの参拝者が訪れ、「厄地蔵さん」として地元に親しまれています。 概要 塩澤寺は「福田山」の山号を持ち、厄除けと開運のご利益を求めて、多くの人々に信仰されています。この寺院は、湯村山の南麓に位置し、近くには「信玄の湯 湯村温泉」があります。 所在地 山梨県甲府市にある塩澤寺は、アクセスも良好で、歴史と自然に触れる観光地としても人気です。 歴史と沿革 創建と弘法大師(空海) 塩澤寺は大同3年(808年)、真言宗の祖である弘法大師(空...»
円楽寺は、山梨県甲府市右左口町に位置する真言宗智山派の寺院で、山号は七覚山です。本尊は薬師如来であり、かつては五社権現の別当寺でした。長い歴史を持ち、甲斐国と駿河国を結ぶ街道沿いの要地として、多くの歴史的出来事と関わりを持っています。 円楽寺の概要 円楽寺は甲府盆地南端に位置し、南側には七覚川が流れ、御坂山地の北麓に建つ寺院です。この地域は古来より修験道の中心地で、中世から近世にかけて修験道の拠点として発展しました。さらに六角堂跡や行者堂跡なども寺の背後にあり、歴史的・文化的価値が高い場所です。 円楽寺の沿革 創建と再興 円楽寺は『甲斐国社記・寺記』によれば、大宝元年(701年)に役...»
遠光寺は、山梨県甲府市伊勢二丁目に位置する日蓮宗の寺院で、正式な山号は宝塔山です。遠光寺は、身延山久遠寺を中心とする「身延門流」に属し、法華寺や信立寺と並んで甲府法華三ヶ寺の一つとされています。また、南アルプス市にある長遠寺や妙了寺とともに、身延山久遠寺から甲斐触頭三ヶ寺の一つとして指定されています。 概要 遠光寺は山梨県甲府市の住宅街に位置し、歴史的な背景と共に地域に根付いています。かつては身延山久遠寺の法主から直接免許状が発行される格式高い寺院として知られていました。 歴史 遠光寺の歴史は、鎌倉時代初期までさかのぼります。以下では、遠光寺の歴史の歩みについて詳しく説明します。 創...»
甲斐善光寺は、山梨県甲府市善光寺にある浄土宗の寺院です。正式名称は「定額山浄智院善光寺」(じょうがくざんじょうちいんぜんこうじ)ですが、他の善光寺と区別するために「甲斐善光寺」や「甲州善光寺」「甲府善光寺」とも呼ばれます。 歴史的な仏教寺院で、数多くの貴重な文化財を所蔵しています。特に本堂や山門はその壮麗さから、多くの観光客が訪れるスポットとなっています。本堂や山門は重要文化財に指定されており、歴史的な価値が非常に高い建造物です。 寺の概要 甲斐善光寺は、戦国時代に甲斐の領主であった武田信玄が建立した寺院です。現在の甲府市善光寺周辺に位置し、信濃国(現在の長野県)にある善光寺との関わりが...»
逍遥院は山梨県甲府市桜井町に位置する曹洞宗の寺院です。武田信玄の弟である武田信廉(たけだ のぶかど)の墓所があることで知られ、逍遥禅院とも称されますが、宗教法人としての正式名称は「逍遙院」です。 概要 逍遥院は、甲府盆地北縁の大蔵経寺山の南西麓に位置しています。戦国時代の武将であった武田信廉は、自らの居所近くにこの寺を建立し、自ら作成した位牌を納めました。この寺は、武田家臣である信廉の牌所として機能し、彼の死後は菩提寺として彼の遺徳をしのぶ場所となっています。 逍遥院の歴史 天正10年(1582年)3月、織田信長と徳川家康の連合軍による武田領侵攻(甲州征伐)により、武田家臣の多くが処刑...»
信立寺は、山梨県甲府市若松町に位置する日蓮宗の寺院です。山号は「広教山」、本尊は「十界曼荼羅」であり、旧本山は身延山久遠寺です。潮師法縁に属しており、遠光寺や法華寺と並び「甲府法華三ヵ寺」の一つに数えられます。 寺院の概要 信立寺は甲府市の中心部に位置し、周辺には歴史的な街並みや観光名所が点在しています。甲府の歴史ある法華寺院として、長年にわたって地域と深いつながりを持っています。以下、信立寺の立地や歴史について詳しくご紹介します。 信立寺の立地と歴史的景観 信立寺は甲府市域の中心部にあり、遊亀通りの東側に位置しています。創建当初は、甲斐国守護・武田氏の居館であった躑躅ヶ崎館(つつじが...»
積翠寺は、山梨県甲府市上積翠町に位置する臨済宗妙心寺派の寺院です。山号は「万松山(ばんしょうざん)」と称し、本尊には釈迦如来が祀られています。 概要 積翠寺は、甲府市街地の北部、武田神社の北北東に位置し、標高約530メートルの要害山南西麓に立地しています。開山は行基と伝えられており、古くは「石水寺」と呼ばれていたとされています。中世には、「積翠寺」の名が用いられるようになりました。 沿革 開山と中興 『甲斐国志』によれば、積翠寺の開祖は行基であり、南北朝時代には夢窓疎石の弟子である竺峰が中興開山となったと伝えられています。また、『甲斐国社記・寺記』にも、積翠寺がその長い歴史を経て今日...»
大泉寺は、山梨県甲府市古府中町に位置する曹洞宗の寺院で、山号は万年山、本尊は釈迦如来です。この寺院は、戦国時代の武田氏との関わりを持つ由緒ある寺院として知られています。 概要 大泉寺は甲府駅から北に位置し、愛宕山の北に続く大笠山の西麓部に広がる市北部の地域にあります。このエリアは甲府市北部の相川扇状地の開口部に位置し、寺院の周囲は山々に囲まれています。寺院の近くには甲府の基幹街路である大泉寺小路があり、西側には濁川の支流である藤川が流れています。 沿革 武田信虎と甲府移転 戦国時代、甲斐国守護である武田信虎は国内統一を進め、1519年(永正16年)に本拠を石和から甲府へと移しました。...»
長禅寺は、山梨県甲府市にある臨済宗系の単立寺院で、甲府五山の一つに数えられる寺院です。他には東光寺、能成寺、円光院、法泉寺があり、歴史と文化の深い場所として知られています。 概要 長禅寺は、甲府市の中央部、愛宕山の南麓に位置しており、武田氏が築いた城下町の一部に含まれています。この寺は、戦国時代には武田信玄の菩提寺として重要な役割を果たしました。また、甲府城の東部に隣接し、参道は周辺の主要な街道とも結ばれており、交通や流通の拠点としても機能していました。 歴史 長禅寺の前身は、甲府盆地西部に位置する古長禅寺であり、大井氏の菩提寺として建てられました。大井氏は甲斐国の国人領主であり、長禅...»
東光寺は、山梨県甲府市東光寺に位置する臨済宗妙心寺派の寺院で、山号を「法蓋山」と称します。本尊は薬師如来であり、甲府五山のひとつとして名高く、古くから地域の人々に親しまれています。 寺の概要 東光寺は甲府市の東光寺町にあり、鎌倉時代からその歴史が伝わる名刹です。本尊は薬師如来であり、多くの参拝者が訪れる地となっています。平安時代や鎌倉時代に再建を重ね、現在に至るまでの長い歴史の中で多くの人物が関わってきたことでも知られています。 東光寺の歴史 創建から平安時代の再興 東光寺の創建年代は不明ですが、寺伝によると、平安時代の保安2年(1121年)に源義光(新羅三郎)が国家鎮護と仏法繁盛を...»
能成寺は、山梨県甲府市に位置する臨済宗妙心寺派の寺院で、甲府五山のひとつです。山号は定林山、本尊は釈迦如来であり、地元では多くの人々に親しまれています。甲府盆地の北端に位置し、市街地に近い愛宕山の東麓に佇んでいます。 歴史 『甲斐国志』によれば、能成寺は南北朝時代の貞和年間に、臨済宗の僧・業海本浄(ごうかいほんじょう)を開山、甲斐国の守護・武田信守(能成寺殿)を開祖として、現在の笛吹市八代町に創建されたとされています。業海本浄は晩年に甲斐国の天目山にある棲雲寺を開いた人物であり、臨済宗幻住派の僧として知られています。 戦国時代における能成寺の役割 戦国時代に入ると、甲斐の守護であった武...»
冨春院は、山梨県甲府市上今井町にある曹洞宗の寺院で、山号は「大龍山」です。開山は幸澗院三世、明宝伝警大禅師によって行われました。 歴史 創建と発展 冨春院は、天正年間(1573年 - 1592年)に幸澗院の三世である明宝伝警大禅師により建立されました。当初は金峯山幸澗院の末寺として建てられ、甲斐の地における曹洞宗の一拠点として発展してきました。 大地震による再建 安政年間の大地震で寺院の伽藍が大きな被害を受けましたが、平成2年(1990年)に本堂が再建され、現在の姿を取り戻しました。 今井家の墓所 冨春院には、甲斐武田氏の第13代当主である武田信満の子で今井氏の始祖とされる今井信...»
法泉寺は、山梨県甲府市に位置する臨済宗妙心寺派の寺院で、山号は金剛福聚山です。本尊は弥勒菩薩であり、甲府五山のひとつに数えられています。法泉寺は武田家ゆかりの寺院としても知られ、歴史的に重要な役割を果たしてきました。 法泉寺の概要 法泉寺は甲府市内でも歴史的価値の高い寺院で、甲府盆地の北縁に位置しています。寺院の東側には相川が流れており、自然豊かな場所に佇んでいます。境内には古くから伝わる建物や文化財が数多く残されており、訪れる人々に歴史と文化を感じさせる魅力的なスポットです。 本堂と周辺環境 法泉寺の本堂は、甲府市の美しい自然に囲まれた静かな場所に建っています。寺の背後には法泉寺山が...»
穴切大神社は、山梨県甲府市宝二丁目に鎮座する神社です。甲府盆地の湖水伝説と蹴裂伝説を由緒に持ち、旧社格は郷社です。 概要 穴切大神社の鎮座地は甲府市の西端、相川の左岸に位置しています。祭神として、大己貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなびこなのみこと)、素戔鳴命(すさのおのみこと)の3柱を祀っています。かつては「穴切明神」とも呼ばれており、湖水伝説との関係から初期の祭神は穴切明神や蹴裂明神とされる説もあります。 由緒 黒戸奈神社としての歴史 『甲斐国社記・寺記』(以下『社記』)によると、穴切大神社は当初「黒戸奈神社」と称し、朝廷から「穴切大明神」の神号を授けられました。『延喜...»
甲斐奈神社は、山梨県甲府市と笛吹市に3社ある神社で、いずれも「甲斐奈」という社名を持っています。これらは「延喜式神名帳」に「甲斐国山梨郡 甲斐奈神社」と記載された式内社の論社とされています。それぞれ、独自の歴史や祭神を持ち、甲斐国の総社としての地位も推測されています。 甲斐奈神社の3社について 山梨県内にある3社の甲斐奈神社の所在地と特徴を以下にご紹介します。 1. 甲斐奈神社(笛吹市春日居町国府) 山梨県笛吹市春日居町国府に位置する甲斐奈神社は、甲斐国四宮とされ、甲斐国総社の論社とされています。歴史ある社格は旧村社で、主祭神に彦火火出見尊、大己貴命が祀られています。この地域は国府があ...»
玉諸神社は、「玉諸」という名称を持つ神社で、山梨県に二つ存在します。いずれも『延喜式神名帳』に記載された式内社であり、それぞれ異なる由緒と歴史を持っています。 山梨県内に二社がある「玉諸神社」 山梨県にある二つの玉諸神社は、次の通りです: 玉諸神社(甲府市国玉町) - 甲斐国三宮、旧県社 玉諸神社(甲州市塩山竹森) - 旧郷社 これら二社は、それぞれ異なる神を祀り、異なる由緒を持っています。甲府市の玉諸神社は、かつての神木「玉室杉」に由来するとされ、甲州市の玉諸神社は、水晶玉の信仰からその名が生まれたと伝えられています。 玉諸神社(甲府市) 概要 玉諸神社は、山梨県甲府...»
金櫻神社は、山梨県甲府市御岳町にある歴史ある神社で、金峰山信仰(御嶽信仰)の中心地とされています。所在地は山梨県甲府市御岳町2347番地で、市の北部、荒川の上流に位置しています。 この神社は雄略天皇の時代である西暦465年に創建されたとされ、長きにわたり多くの人々に崇敬されてきました。幕末までは「蔵王権現」と呼ばれていましたが、明治時代に「金櫻神社」と改称されました。周辺には御師屋敷や宿坊が立ち並び、御岳村はかつて門前町として栄えていました。 ご祭神と神宝 金櫻神社では、少名彦命(スクナビコナ)、大己貴命(大国主)、須佐之男命(スサノオ)、日本武尊(ヤマトタケル)、櫛稲田媛命(クシナダヒ...»
酒折宮(さかおりのみや・さかおりみや)は、山梨県甲府市酒折にある神社で、古事記や日本書紀に記されたヤマトタケル(日本武尊)の東征の際の行宮として知られています。連歌発祥の地ともされ、文学や歴史の愛好者が訪れる場所として有名です。山梨県内で、古事記や日本書紀に登場する神社はこの酒折宮だけです。 祭神 この神社の主祭神は、日本武尊(やまとたけるのみこと)です。神話上の英雄として名高い日本武尊は、ヤマトタケルとしても知られ、多くの伝説を持つ人物です。 歴史 記紀に伝わる酒折宮の起源 『古事記』と『日本書紀』にヤマトタケルの東征が記されています。伝説によれば、ヤマトタケルは東国を征討する際に...»
八雲神社は、山梨県甲府市の奥秩父山地南部に位置する羅漢寺山に佇む、古くから信仰を集めてきた神社です。地元民や観光客から愛され、歴史ある文化財として多くの人々に親しまれています。 概要 八雲神社は永禄7年(1564年)3月に建立され、甲斐国巨摩郡猪狩村(現・甲府市)の氏神として長い歴史を持ちます。境内には夫婦和合や武運の神として信仰されてきた石棒が安置されており、特に縁結びの神としても知られ、地元の猪狩村をはじめ、近隣地域からも多くの参拝者が訪れています。 金桜神社との関係 八雲神社は、この地域における信仰の要所である金桜神社に関連する場所とされ、参拝者がここで休息を取るとともに、道中の...»
山梨縣護國神社は、山梨県甲府市に位置する護国神社で、戦没者を祀るための神社です。西南戦争以降の戦没軍人や軍属、合計で25,039柱の英霊が祀られており、県内でも重要な歴史的および精神的な拠点となっています。 神社の歴史 創建と移転の歴史 この神社の歴史は、明治12年(1879年)に遡ります。当初、市内の太田町に「招魂社」として創建されました。その後、昭和17年(1942年)に現在の甲府市岩窪の地に遷座され、翌昭和19年(1944年)に正式に「山梨縣護國神社」と改称されました。 戦後の一時期 - 山梨宮への改称 戦後の一時期には「山梨宮」と名を改めましたが、現在では「山梨宮」は、山梨県...»