株式会社シャトレーゼベルフォーレワイナリーは、山梨県甲斐市に本社を置くシャトレーゼホールディングスのワイン製造会社であり、国産ワインの製造と観光施設を兼ね備えた人気のスポットです。
シャトレーゼベルフォーレワイナリーの前身である「雪印ベルフォーレ」は、1985年(昭和60年)に雪印乳業(現在の雪印メグミルク)が国産ワインの製造拠点として山梨県北巨摩郡双葉町(現在は甲斐市)に開設しました。雪印ブランドのワイン製造を行うと同時に、見学施設も設けられ、訪れた方々がワインの試飲や試食を楽しめる観光スポットとしても親しまれていました。
一方で、2000年(平成12年)には菓子製造販売会社シャトレーゼがワイン事業に進出し、東山梨郡勝沼町(現在は甲州市)の旧本社を「勝沼ワイナリー」としてリニューアルオープンしました。シャトレーゼのワイナリーは、主に直営店向けにワインを製造し、ワイン愛好者の間でその名を広めました。
2002年(平成14年)に雪印乳業が不祥事の影響を受け、シャトレーゼに全株式を売却することとなり、「シャトレーゼベルフォーレワイナリー」として現在の体制が整えられました。その後、2010年(平成22年)にはシャトレーゼが持株会社化し、シャトレーゼホールディングスの傘下に入り、より一層の事業拡大と品質向上を図っています。
シャトレーゼベルフォーレワイナリーは、山梨県内の2つの主要なワイン施設を持っています。
住所:山梨県甲斐市下今井1954番地
アクセス:中央本線塩崎駅から徒歩5分、中央自動車道甲府昭和インターチェンジまたは韮崎インターチェンジから車で約10分
住所:山梨県甲州市勝沼町勝沼2830-3
アクセス:中央自動車道勝沼インターチェンジから車で約10分。または中央本線勝沼ぶどう郷駅から甲州市市民バスのワインコース循環バスを利用し、「ワイン村河川公園前」停留所で下車。
ベルフォーレワイナリーの「展望ハウス」では、南アルプス連峰や八ヶ岳を眺めながらワインやジュースの試飲ができます。展望ハウスに続く道「どんぐり坂」は、自然の中を散策しながら小道を抜け、赤い屋根が特徴的な建物が見えてくる特別な空間です。
試飲コーナーでは、樽に入った3種類のワインを自由に試飲できるほか、毎月のお奨めワインもボトルで提供しています。樽から注がれるワインは、新鮮な風味と個性豊かな味わいが魅力です。さらに、直営店限定のオリジナルチーズも販売されており、ワインと合わせて楽しむことができます。
シャトレーゼベルフォーレワイナリーのワインは「日本ワインコンクール(Japan Wine Competition)」でも評価されており、「勝沼甲州樽発酵」をはじめとする甲州品種のワインが受賞しています。このような受賞歴は、ワイナリーが品質にこだわり、地域特有の風味を活かしたワイン造りを続けている証です。
現在、シャトレーゼベルフォーレワイナリーのワインは各ワイナリーの直売店で購入できるほか、シャトレーゼホールディングスの直営店やオンラインショップからも購入可能です。特にシャトレーゼの直営店では、ワインとともに菓子やオリジナルチーズも販売されており、幅広い商品を楽しむことができます。
現在、工場の改装により見学は一時中止されていますが、売店は通常通り営業しています。ワインを購入したり、展望ハウスでの試飲を楽しむことができるので、山梨県を訪れる際にはぜひ立ち寄ってみてください。
シャトレーゼベルフォーレワイナリーは、自然豊かな山梨県の地で、品質にこだわったワイン造りと魅力的な観光体験を提供しています。美しい景色を楽しみながらの試飲や、限定商品が並ぶ直売店は、訪れるたびに新しい発見があることでしょう。ワイン愛好者はもちろん、家族連れや観光客にもおすすめのスポットです。