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おざら

ひんやり麺が新鮮!夏にぴったりな甲州に古くから伝わる郷土料理

甲州の地に古くから伝わる郷土料理「ほうとう」。その麺を冷たくし、温かい具沢山のつゆで味わう麺料理が「おざら」。いわゆる、夏向けのほうとうレシピということだ。各家庭により、それぞれ味付けや具の内容が異なり、実際、麺は冷や麦、素麺なども使われている。また汁も味噌仕立てに限らず、醤油ベースの場合も。具も夏野菜を使ったり、スタミナが付けられるような食材を入れるなど、工夫次第。暑い夏に食べやすく、栄養も摂れるため、夏バテ解消にぴったりの料理だ。

山梨県で有名な郷土料理として「ほうとう」が挙げられるが、盆地の影響により冬は極寒地、夏は猛暑地となるため、「ほうとう」にかわり夏の季節に好まれるのが「おざら」である。「ほうとう」より細い冷やしためんを、温かい醤油ベースのつゆに入れて食べる。ゆでずにそのまま鍋に入れる「ほうとう」と違い、一度鍋でゆでてから冷たい水でしめためんは、つるつるとのど越しが良く、暑い夏でも食べられるため、夏バテ防止として人気があり、米が貴重だった時代には暑い時のごちそうとしてつくられた。

主な伝承地域:甲府市、甲斐市、身延町、昭和町
主な使用食材:地粉

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おざら

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