石船神社は、山梨県都留市朝日馬場にある歴史ある神社で、水や航海の神様として知られる表筒男命・中筒男命・底筒男命の三柱を祭神としています。自然豊かな場所にあり、「ムササビの棲む神社」としても知られ、静かな森に囲まれた神秘的な雰囲気が魅力の神社です。
石船神社は1337年(延元2年)に、高根山の山頂に石船明神として建てられたのが始まりと伝えられています。しかし山頂は眺めが良い反面、参拝や祭礼を行うには険しく危険な場所であったため、1594年(文禄3年)に現在の場所へ社殿が移されました。現在の社殿はこのときに建立されたものです。
境内には本殿、拝殿、舞殿、神庫、石の鳥居などがあり、落ち着いた雰囲気の神社となっています。本殿は流造りの建物で、屋根の両側には菊の御紋章が見られます。拝殿から本殿へは廊下でつながっており、昔ながらの神社建築の様子を見ることができます。
石船神社には、鎌倉時代の皇族である護良親王にまつわる伝説が残されています。護良親王が亡くなった後、その首を運んできた人々によってこの地に祀られたという伝説です。また、護良親王の側室であった雛鶴姫の悲しい物語もこの地域に伝えられており、近くには雛鶴神社もあります。この伝説は地域の歴史と伝承として語り継がれています。
現在の石船神社は、自然に囲まれた静かな神社で、歴史や伝説を感じながらゆっくり参拝できる場所です。運が良ければムササビを見ることができるともいわれ、自然観察や散策にも適した場所です。都留市周辺の歴史や伝説を巡る観光の一つとして、落ち着いた雰囲気の中で参拝できる神社となっています。